建設DXによる熱中症対策の最前線|スーパーゼネコン5社の導入事例と最新技術
2026.8.7皆さんこんにちは!FDDI事務局です。
建設DXによる熱中症対策は2025年6月の義務化を受け急速に進化しています。本記事では大手ゼネコンが導入する最新技術と現場の安全管理事例を徹底解説します。
要約
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気象IoTセンサーの活用(清水建設):1分単位の観測データでWBGT値をリアルタイム把握し予防対応。
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サーモ搭載ドローン(竹中工務店):現場全体の温度分布を可視化し危険エリアを早期特定。
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ウェアラブル&デジタルツイン(大林・鹿島・大成):バイタルデータ管理や遠隔監視で熱中症ゼロを目指す。
スーパーゼネコン5社の熱中症対策DX導入事例
1. 清水建設|高精度気象IoTセンサーによる予兆・リアルタイム検知
清水建設は、株式会社ウェザーニューズとオムロンが開発した高精度な気象IoTセンサー「ソラテナPro」を現場へ導入しています。
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主な機能・特徴
気温・湿度をはじめとする7つの気象要素を1分単位で高頻度観測し、クラウド上で即座にデータを共有。持ち運びや設置が簡単なため、最も熱がこもりやすい現場の直近ポイントに配置して局所的なWBGT値を正確に測定できます。
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成果・効果
事務所でデスクワークを行う管理者がリアルタイムで数値を監視可能になり、危険水域に達した際、現場の職長へ即座に作業調整の指示を出すフローが構築されました。これにより、対策の迅速化と安全管理業務の効率化を同時に実現しています。
2. 竹中工務店|サーモグラフィ搭載ドローンによる広域可視化
竹中工務店は、広大な施工エリアを一括で監視する手法として、サーモグラフィカメラを搭載したドローンを活用しています。
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主な機能・特徴
ドローンが上空から現場全体を巡回・撮影し、エリアごとの地表・環境温度の分布(サーモグラフィ画像)をリアルタイムで生成・共有。局所的に高温となっている「熱だまり」エリアを早期に特定します。
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成果・効果
現場全体の危険エリアを直感的に視覚化することで、適切な注意喚起やスポット休憩所の配置(現場内コンビニの併設等)に寄与。同社は継続的な暑さ対策の推進により「自社作業員の熱中症発生ゼロ」を達成した実績を持ちます。
3. 大成建設|デジタルサイネージ×ビジネスチャットによる確実な注意喚起
大成建設は、現場内での情報伝達の漏れを防ぐため、視覚的・デジタルなアプローチを組み合わせています。
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主な機能・特徴
物理的に看板設置が難しい狭小スペースや通路にはプロジェクターを用いて床面へ直接注意喚起を表示する工夫を実施。さらにビジネスチャット「LINE WORKS」と連動し、作業員全員のスマートフォンへWBGT(暑さ指数)のアラートや警戒情報をダイレクト配信しています。
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成果・効果
全作業者へのタイムリーな情報共有により、前年度と比較して熱中症の発症件数が減少。作業員一人ひとりの安全意識や自主的な暑さ対策行動の促進につながっています。
4. 大林組・鹿島建設|ウェアラブルデバイスとバイタルデータによる個人管理
大林組および鹿島建設は、作業員が身につけるウェアラブル端末を利用して身体の危険サインを直接捉える仕組みを構築しています。
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大林組(GenVital LTE)
DXソリューション事業者のGRIFFYと共同開発したスマートウォッチ型デバイス「GenVital LTE」を採用。作業者の心拍数・位置情報と周辺環境のWBGT値を独自アルゴリズムで解析し、熱中症リスクを検知すると自動でアラートを発信します。実証実験等の運用において、のべ3,000人の作業者のうち発症率を0.06%(2人)という極めて低い水準に抑え込む成果を上げました。
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鹿島建設(Field Browser / Work Mate)
IoT開発事業者のユビテックが提供する「Field Browser」およびウェアラブル端末「Work Mate」を活用。脈拍や体温変化などのバイタルデータを収集・解析し、熱中症の予兆を事前に検知して本人および管理者に通知するシステムを導入しています。
これからの建設現場で進化する熱中症対策DX
ゼネコン各社によるツールの導入にとどまらず、今後は収集されたデータをより高度に活用するフェーズへと移行しています。
バイタルデータとクラウドの一元化によるAI予測
ウェアラブルデバイス等を通じて取得されたバイタルデータや気象データは、クラウドに集約されビッグデータとして蓄積されます。 年齢・職種・作業内容・時間帯ごとの危険度をAIが分析することで、「どの作業条件でリスクが高まりやすいか」という高精度な予測モデルが構築可能となります。事後対応ではなく、「危険が発生する前に未然に防ぐ」予防型の安全管理への移行が進んでいます。
デジタルツインを活用した現場リスクの可視化
リアルタイムデータと3Dモデルを融合させる「デジタルツイン」技術の適用も始まっています。 竹中工務店などの事例では、ベンダーのプラットフォーム(例:ベントレー・システムズ「iTwin」)等を活用し、現場内の温度・湿度センサー情報をクラウド上の3Dモデル上にリアルタイムマッピングする取り組みが行われています。
立体的な現場データ上で熱源や温湿度の上昇を俯瞰・可視化することで、危険エリアへのアプローチを即座に特定。異常検知時にはスマートスピーカーやチャットツールと自動連携して現場全体へ避難指示や休憩指示を発信できる環境が構築されています。
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