プラント点検

点検の分野では、技術の進化が急速に進んでおり、その中で注目を集めているのが
「ドローンによるプラント点検」です。
本記事では、ドローンがどのようにプラント点検に革新をもたらしているかに焦点を当て、
その現状やメリットや、手順についてご紹介していきます。

 

プラント点検におけるドローン活用の背景

1. プラント点検における現状の課題

①高度成長期(1955年~1973年)に建設された多くのプラントの老朽化が進行。
稼働年数50年以上の設備が半数となっている。


②プラント点検に関わる知識・スキルを持った人材の高齢化や若手の経験不足による人材不足。
2030年以降は45%が定年退職となる一方、人材の確保は難航。

 

プラント点検におけるドローン活用の取り組み状況

①活用実績の有無及び頻度

・41社86事業所のうち、31%にあたる16社27事業所が活用実績あり、30社59事業所が活用実績なしであった。
・活用実績がある27事業所のうち、21事業所が数回実験した一方で、月に数回活用すると回答した企業は3社。

⇒実証実験で終了している企業が多いと思われる。

②ドローン活用のニーズ

・活用実績のある27事業所については、全ての事業所で活用ニーズがあり、年に数回活用したいという回答が最も多く、次に活用実績がない59事業所については、39事業所で活用ニーズがあり、こちらは年に数回活用したいという回答が最も多かった。
・回答事業所全体では7割以上の事業所がドローン活用ニーズを有しているが、実際に活用実績がある企業が現時点では半分以下の3割程度にとどまっている。

⇒ニーズはあるものの、導入が進んでいない

③点検実施個所

・活用実績のある27事業所が、ドローンを用いて点検を実施した箇所で、最も多いのはフレア設備、次いで配管、タンクとなった。
・今後点検を実施したい箇所については配管、タンク、塔本体・塔頂配管が多く、次いでフレア設備、塔以外の高所、塔槽内部となった。

⇒高所の点検作業を中心にドローンの活躍が期待されていることがわかる。

④ドローン活用の留意点

・活用実績のある27事業所が、ドローンの活用時に留意した点で最も多いのは、監視体制に次いで周囲の危険物施設との距離、立ち入り禁止区域図、操縦者の資格等となった。
・次に活用実績の有無に関わらず集計した、今後ドローンを活用するに際し懸念する点については、防爆エリアへの落下、設備への落下、人への落下といったドローンの落下への懸念が多く、次いでドローンの耐風性能についても懸念があることがわかる。

 

プラント点検におけるドローン活用の有効性

事例①
コーンルーフタンク外面の腐食点検では”視覚”による検査の代替として十分に活用な画像を習得し、作業時間、コスト削減を実現

事例②
サーモカメラによるプラント発熱部検出検証では有効性が確認された

事例③
設備内部でのドローン点検検証では”視覚”による検査の代替としては十分な結果となった

 

プラント点検におけるドローン活用の手順

プラント点検でドローンを活用しようとすると、下記のようなフローを行っていきます。
社内体制の構築から様々な関係者とのやり取りなど非常に多くの工数と時間がかかります。
弊社ではコンサルティング会社の子会社であること、またドローン事業者であることを活かし、ドローン導入プロジェクトのご支援を行っておりますので、詳しくはお問い合わせください。

 

まとめ

ドローンによるプラント点検は、これまで以上に正確かつ迅速なデータ収集を可能にし、プラント点検の未来を切り拓いています。しかし安全にドローン点検を行うためには、ドローン活用には測量の知識だけでなく、ドローンに関する適切な知識や操縦技術が求められます。

当スクールでは「免許コース」を通じた基本的なドローンノウハウを通じて実際の現場で活かせるスキルを身につけることができます。ドローンによる3次元測量の魅力を体感してみてください。

 

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