AI自律型迎撃ドローンとは?テラドローン「Terra A1」の性能やUAE防衛大手導入の背景を解説

皆さんこんにちは!FDDI事務局です。

Terra Drone(テラドローン)がAI自律型迎撃ドローン「Terra A1 Autonomous」を販売開始。敵対ドローンを自動追尾・迎撃する最新防衛技術の特長や、UAE防衛大手での採用実績、ウクライナ実戦データに基づく背景を徹底解説します。

要約

  • AI自律追尾・迎撃機能:飛行ルートを自動補正し、高速移動する敵対ドローンを正確に迎撃

  • 多層型防衛システム:小型〜長距離対応機(A1/A2/C1)を組み合わせ、安価な自爆型ドローンの脅威に対処

  • グローバルでの実績:UAE防衛大手EDGEグループ(IGG)への納品や防衛装備庁での採択で世界的に高評価

テラドローンがAI自律型迎撃ドローン「Terra A1 Autonomous」を販売開始

日本のドローン領域でトップクラスの実績を持つTerra Drone(テラドローン)株式会社が、AI(人工知能)を活用した自律型迎撃ドローン「Terra A1 Autonomous」の市場展開および販売を開始しました。

本システムは、侵入する敵対ドローンに対してAIが自動で標的を補足・識別し、自律航行・追尾を行って迎撃(カウンターUAS / C-UAS)する最新鋭の防衛ソリューションです。飛行中も対象目標の位置や速度の変化をリアルタイムで推定し、将来の到達位置を予測しながら飛行ルートを自動補正します。これにより、従来のラジコン型や手動操縦型ドローンで課題となっていた「操縦者の熟練度への依存」や「高速移動目標への追尾負荷」を劇的に低減し、高い迎撃精度を実現しています。

さらに、単体での迎撃にとどまらず、レーダーや各種光学センサー、指揮統制(C2)システム、空域管理システム(UTM)とシームレスに連携することで、検知から識別・追尾・迎撃までを一気通貫で行う統合防衛基盤を提供します。

ウクライナの実戦で証明された迎撃能力(Combat-proven)と「シャヘド」対処

近年の現代戦において、低コストな自爆型ドローン(UAV)による飽和攻撃は極めて大きな脅威となっています。特にロシア軍が多用するイラン製長距離自爆型無人機「シャヘド(Shahed)」のような脅威に対し、1発数億円レベルの高額な防空ミサイル(地対空ミサイル等)で迎撃し続けることは、著しいコスト不均衡(費用対効果の悪化)を引き起こす点が世界的な課題となっていました。

テラドローンはこの課題に対し、ウクライナの現地防衛テック企業(アメイジング・ドローンズ社やウィニーラボ社など)の連結子会社化や事業連携を急速に推進。実戦環境でのデータフィードバックを受けながら迎撃能力を短期間で強化してきました。

機体・システム名 種別 主なスペック・特徴 実戦・運用実績
Terra A1 / A1 Autonomous 近距離対応 迎撃ドローン AI自律追尾・補正機能、低コスト・大量生産性 シャヘド等の近距離迎撃に成功
Terra A2 広域・長距離対応 固定翼型迎撃ドローン 最高時速312km、運用半径75km、飛行時間40分以上 長距離自爆型無人機の広域迎撃に成功
Terra C1 偵察・監視用 固定翼型UAV 飛行時間3時間、運用半径50~110km、10倍光学ズーム 早期警戒・状況把握・物流支援

広域で脅威を察知する「Terra C1」、前段で迎撃する高速固定翼機「Terra A2」、そして近距離最終防衛を担う「Terra A1 Autonomous」という多層型の無人防衛ラインを構築することで、低コストかつ高密度の防空ネットワークを具現化しています。

UAE防衛大手EDGEグループ傘下IGGへの納品と中東市場での高まる関心

実戦(Combat-proven)で裏付けられたテラドローンの技術に対し、世界中の防衛機関や大手防衛プライム企業からの関心が急速に高まっています。

特に中東地域では、アラブ首長国連邦(UAE)の世界的防衛プライム企業「EDGE Group」の傘下にあるIGG(International Golden Group)に対し、カウンターUAS連接用の迎撃ドローンを含む防衛アプリケーションの納品を完了したことが公表されました。

中東諸国や石油・ガス等の重要インフラ施設(サウジアラビア等の重要パイプライン含む)では、ドローン攻撃からのインフラ防護が最優先課題の一つとなっており、過酷な環境下でも自律動作し、既存のC2(指揮統制システム)と連接できるテラドローンの防衛ソリューションは、今後のグローバル展開における主要な柱となると見られています。

防衛装備庁「迎撃ドローン早期取得プログラム」採択と国内防衛基盤への貢献

テラドローンの迎撃ソリューションは、海外市場のみならず、日本国内の自衛隊・防衛省向け装備品としても存在感を高めています。

  • 防衛装備庁のプログラム採択2026年7月、防衛装備庁が推進する「迎撃ドローン早期取得プログラム」にテラドローンの提案が採択されました。

  • 国産ドローンの大規模納品:防衛装備庁より「モジュール型UAV(汎用型)」300式(契約金額約1.15億円)を受注・納入しており、日本の国産無人防衛基盤の構築に直接寄与しています。

  • 体制強化元・三菱重工業の防衛分野キーマンである岩﨑啓一郎氏を顧問に招聘するなど、防衛装備品としての信頼性と量産体制の強化を進めています。

安価なドローンによる侵入・攻撃に対して、高価な誘導弾を使わずにAI迎撃ドローンで対処するカウンターUASシステムは、今後の世界の防衛・安全保障におけるデファクトスタンダードとなりつつあります。テラドローンは欧州拠点「Terra Defense Europe」(エストニア)や中東での協業を通じて、世界トップクラスの防衛ドローンプロバイダーとしての立ち位置を強固にしています。

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