エクセディが消防用放水ドローンを開発!スペックや有線監視機「HOVER EYE」の特長を徹底解説

皆さんこんにちは!FDDI事務局です!

2026年のJapan Droneで発表されたエクセディの新型消防用放水ドローンや有線ドローンの最新スペック、防災・消火活動における活用メリットを分かりやすく解説します。

要約

  • 毎分400Lの強力放水:二重反転8枚プロペラを搭載し、高層ビルや狭小地の火災に有効な国産の放水ドローンを展示(2027年度に販売予定)。

  • 飛行時間「無限」の監視機:有線給電ドローン「HOVER EYE」は航空法の特定飛行申請が不要な係留飛行に対応し、災害現場を30m上空から24時間定点監視可能。

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国産メーカー「エクセディ(EXEDY)」が開発中の消防用放水ドローンを発表

自動車用クラッチ大手の国産メーカーであり、近年ドローン分野への本格参入を進めている「EXEDY(エクセディ)」のブースでは、現在開発を進めている国産の消防用放水ドローン(大型オクトコプター)が実物展示され、多くの来場者や防災関係者の注目を集めました。

消防用放水ドローンの基本スペックと機体特徴

展示された放水ドローンは、強力な推進力と飛行安定性を両立する「二重反転8枚プロペラ」を採用したオクトコプターです。

項目 詳細スペック
機体サイズ 幅 286 cm × 長さ 284.2 cm × 高さ 83.9 cm
最大離陸重量 115 kg(バッテリー含む)
最大運用高度 約 30 m
放水能力 毎分 400 リットル(水平距離 12 m 離れた空中から放水可能)
カメラ装備 可視カメラ + 赤外線カメラ(熱源・火点を効率的に検知)
ノズル仕様 換装可能(将来的に泡消火剤などにも対応予定)

狭小地やタワーマンション火災へのアプローチ

都市部における昨今のタワーマンションや過密化した住宅街では、道路が狭く「はしご車」や大型消防車が進入できない、あるいははしごが届かないといった現場特有の課題が生じています。

エクセディが開発する消防用放水ドローンは、こうした狭小地へ迅速にアプローチし、上空の安全な位置(最大高度約30m、火点から水平に12m離れた場所)から毎分400リットルという強力な放水を行うことで、初期消火や延焼防止の効率を大幅に高めることを狙っています。

共同開発の背景と2027年度の市場投入ロードマップ

エクセディは、トルコの有力ドローンメーカーである「Baibars Mechatronics Aviation Industry」に出資を行っています。2025年からは、日本の消防車製作大手である「モリタ」とタッグを組み、Baibars社が開発した大型ドローン「Cesur-Ⅲ(シーザー3)」の技術ベースやノウハウを参考にしながら、日本の法規制や消防ニーズに適合した国内向け消防用放水ドローンの開発を続けてきました。

すでに実証実験を兼ねた放水テストは10回以上繰り返されており、機体および放水システムのブラッシュアップが進められています。エクセディは同機をさらに改良し、2027年度中の一般販売・実用化を目指しています。

飛行時間「無限」の有線定点監視ドローン「HOVER EYE」も同時展示

エクセディのブースでは、放水ドローンに加えて、災害現場やイベント会場のセキュリティを担う定点監視型の有線ドローン「HOVER EYE(ホバーアイ)」も展示されました。

有線定点監視ドローン「HOVER EYE」(AI 生成)

有線定点監視ドローン「HOVER EYE」. 出典: エクセディ

航空法の特定飛行申請が不要になる「係留飛行」のメリット

HOVER EYEは、地上に設置したベース基地から光・電力複合ケーブルをつないで飛行する有線ドローンです。この運用形態は、日本の航空法において「係留飛行(紐などで固定された飛行形態)」に該当します。

2022年12月の航空法改正以降、一定の基準を満たす係留飛行であれば、人口集中地区(DID)での飛行、夜間飛行、目視外飛行といった通常であれば国交省への事前申請が必要となる「特定飛行」であっても、許可・承認の申請が不要(一部例外を除く)になりました。これにより、災害発生時などの緊急時であっても、手続きを待たずにその場で即座に機体を離陸させることが可能になります。

タブレット操作と「理論上無限」の長時間飛行性能

HOVER EYEは専用のタブレット端末から簡単に操作・制御ができる簡便さを備えており、専門的なパイロット技術がなくても運用しやすい設計が特徴です。

最大の強みは、地上から常に電力が供給され続けるため、バッテリー残量を気にすることなく「理論上無限」に連続飛行を維持できる点です。ケーブルを最大30mまで伸ばして上空に定位させることで、煙が巻く大規模な火災現場や広範囲な災害エリアの状況を、内蔵カメラを通じてリアルタイムかつ継続的に俯瞰監視し続けることができます。

事業譲渡による開発の加速

HOVER EYEはもともと、産業用ドローンの開発を手掛ける「AileLinX(エールリンクス、広島県府中市)」が開発を進めていたプロダクトです。しかし2026年1月、エクセディがAileLinXのUAV(無人航空機)開発事業の譲渡を受けたことで、現在はエクセディが開発基盤を引き継ぎ、社会実装に向けた最終的な製品化を加速させています。

参考記事:

エクセディ、ジャパンドローンで開発中の消防用放水ドローンを展示(ドローンジャーナル)

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