急増する熊被害。クマ被害の拡大防止にドローンが有効という研究結果が出ています!
2025.10.6急増するクマ被害。ドローン活用が進んでいます!
皆さまこんにちは!FDDI事務局です。
近年熊による被害が増加傾向にありましたが、
「フェーズが変わった」と言われるように、今まででは出没が考えられなかったエリアでの被害、
とりわけ人的被害が増えてきたように感じます。
そんな中、ドローンでクマ被害の拡大防止ができるのではないかと思っていたところ見つけました!
ご紹介いたします!
この記事の要約
近年急増するクマ被害に対し、ドローンを活用した撃退・捜索の取り組みが注目されています。
国内外の研究や実証事例をもとに、その効果と課題を解説します。
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研究結果:モンタナ大学の調査でドローン撃退の成功率は91%と最も高い 
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メリット:人とクマの距離を確保しつつ誘導可能で二次被害防止に有効 
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課題:森林や悪天候では効果減、日本特有の地形では活用に制約あり 
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国内事例:長野県・山形県で捜索に活用、実用化は主に発見用途が中心 
論文の示す、クマ被害に対するドローンの有効性
モンタナ大学の研究員が発表した論文(参照)によると、
グリズリーを対象とした撃退方法の中で、
ドローンが最も効果を示したとのことです!
以下、撃退方法と撃退成功率になります。
1位 ドローン 成功率91%
2位 車両 成功率85%
3位 発射物 成功率74%
4位 犬 成功率57%
ドローンの成功率が高くなった要因としては、
・起こった蜂の群れが飛行する音に聞こえる
・初めて遭遇する未知の物体に驚いている
・卵を食べられ、怒った親鳥と錯覚している
等が考えられますが、はっきりとは分かっていないようです。
論文の示す、クマ被害に対するドローンの課題
ドローンによる撃退は、クマと人間(操縦者)の距離を確保できることから、
安全性という面ではかなり評価が高く、
また、撃退したい方角に誘導することができることから、二次被害の防止にも役立ちます。
一方で課題も多くあり、撃退成功率だけでは車両や発射物が劣りましたが、
総合的に評価した場合、必ずしもドローンが優れているとは限らないとのことです。
①活躍できるフィールドの制約
森林などの樹木が密集しているような場所では、ドローンの機動性をうまく活かせず、
草原等の開けたフィールドでドローンはその力を十分に発揮できます。
日本の場合、小さな山に囲まれた地形上、ドローンによる撃退はかなり難しくなってくると考えられます。
②活躍できる天候の制約
全天候型のドローンはありますが、全ての機体が全天候に対応しているわけではありません。
地方自治体や個人レベルでのドローン運用となれば、比較的安価なドローンを使用することになり、
降水時や強風時には飛行できないということもあるでしょう。
日本国内における対クマ被害ドローンの実績
・長野県飯山市 ドローンによる熊の捜索及び発見(2025/5/5)
・山形県米沢市 ドローンによる熊の捜索及び発見(2025/10/6)
上記の例から見ても、日本国内に限れば、捜索等での活用がメインになってきそうですね。
当スクールでも害獣センシングなどをやっており、
夜間に農作物を食い荒らす鹿を赤外線カメラにて発見する等しました。
森林のように木々が生い茂るなかでも、赤外線カメラを活用すれば、
害獣を発見できる可能性が高まりますね。
★型式認証についての記事はこちら!
★ドローン免許制度徹底解説はこちら!
★ドローンによる3次元測量実践活用ポイントはこちら!
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