違法FPVドローンがスカイツリーで飛行 抵触する航空法をドローンスクールが徹底解説

海外観光客による飛行禁止区域でのドローン飛行が問題になっております

皆さまこんにちは!FDDI事務局です。

海外観光客によるスカイツリーでのドローン飛行が物議を醸しております!

飛行させたのはLAを拠点に活動する映像制作家の方です。
FPVドローンを飛行させ、上空からスカイツリーに沿う形で旋回しながら下降する、
といったダイナミックな映像がインスタグラムにて投稿されました。(2025/5/19投稿)

あえてアカウントを特定するようなことは記載しませんが、筆者も実際に映像を見て参りました。
正直、操縦スキルはかなり高度で、それ故映像もとても魅力的なものでした。

しかし、本映像は航空法に触れることは確実で、飛行許可が承認されているかが問題になります。
国交省によれば、そのような飛行許可申請は受け付けた形跡は無いとのことで、
今回のスカイツリー付近の飛行は航空法に抵触すると考えられます。

今回物議を醸している映像制作家ですが、
実は去年、東京タワーでのドローン飛行で物議を醸した映像制作家と同一人物になります。

当サイトでは去年、東京タワーにおける飛行も取り上げております。記事はこちら!

航空法定食の確信犯であることは間違いなく、
筆者が他に確認したものでは、カナダのCNタワーでも飛行させており、
こちらもカナダの法律に抵触している可能性が非常に高いです。

 

スカイツリー付近で飛行させると抵触する航空法は?

  • 人口集中地区(DID地区)での飛行
  • 高度150m以上での飛行
  • 目視外飛行
  • 人・モノ30m未満の飛行
  • アマチュア無線技士の資格及びアマチュア無線局免許の保持

一つ一つ詳しく見ていきます。
当時の状況について詳細は分かりませんが、今回のように飛行させる場合は下記のような申請が必要です。
・人口集中地区(DID地区)での飛行
⇒都内はほとんどが人口集中地区(DID地区)に該当します。そのため都内で飛行させる場合には必ずDID地区での飛行申請が必要です。

・高度150m以上での飛行
⇒動画を確認すると、スカイツリーが634mあるので恐らく150m以上で飛行させていると考えられます。高度150m以上を飛行させる場合は、空域管理者との調整を行う必要があります。

・目視外飛行
⇒FPVドローンという、ゴーグルをつけて飛行させる場合は目視外飛行となります。
こちらも事前に申請が必要です。

・人・モノ30m未満の飛行
⇒こちらも定かではありませんが、構造物、今回では東京タワーとドローンが30m未満で飛行させる場合は申請が必要です。

・アマチュア無線技士の資格及びアマチュア無線局免許の保持
⇒FPVドローンは画面の転送に5.8GHz帯域幅の電波を使うことが多く、日本国内ではアマチュア無線技士の資格及びアマチュア無線局免許の保持が必要です。

また上記以外にも、第三者上空を飛行させるには補助者の配置や立ち入り管理措置なども必要です。
今回のようなDID地区を目視外で飛行させるとなると、かなり申請は複雑になりますし、恐らくかなり安全策を立てなければいけません。

しかし、今回は全てに違反しているのではないでしょうか。

ドローンを飛ばすには高度な技術と知識が必要です。
知らなかったではすまされませんので、正しい技術と知識を必ず身に着けてからドローンを飛行させましょう!

★無人航空機技能証明制度徹底解説はこちら!

★国家ライセンスコースについてはこちら!

 


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